『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』を初めて観たお話
こんにちは、せろりです。
今回は題名の通り、2020年に上演された雪組公演『ONCE UPONA TIME IN AMERICA』のDVDを観たよ。ということで、せろりの感想文です。
〜DVDを観る前に〜
「この作品どっかで見たな……」
そう。当時、阪急電車でポスターを見かけた覚えがあったせろり。
当時ポスターを見て、「美人だなぁ」って思っていた奥の方の金髪のお姉さん。あれ朝美絢さんだったの!?と観る前に衝撃を受けました。
男役さんも女役をすることってあるんですね。
とても勉強になります…。
えぇ〜朝美さん超美人じゃん。どうしよう。
ということでいきましょうか。
はい、れっつご〜。
〜本編〜
開演のアナウンス、声が良い…!
そして登場から望海さん優勝ですね、はい。ありがとうございます。
そして始まってすぐのスーツの男役の皆様のダンス。
格好良い!!!
…にしても彩風さん脚なっっっっが!ほぼ脚。
脚何メールあるんですかってくらい長いですね、スーツがよく良く似合うこと…。カッコいい。好き。(突然の告白)
2幕のヌードルスが阿片を吸い、全員が回想で出てくる場面は今回1番鳥肌が立ちました。
「天国を思い浮かべるんだ」と言われていますが、みているのは全然天国じゃないというところがポイントですよね。
それぞれの登場人物の重要な場面を押さえつつ、短時間にこれまでの振り返りが出来る。
本当に凄かった。鳥肌モンでした。
では、お役のお話を。
ヌードルス:望海風斗さん
どのシーンも良くてずっとメロメロでした。
本当に凄い人だな、と改めて気付かされました。
せろりのお気に入りポイントがいくつかあるので紹介させていただきます。
①ヌードルスとファット・モーが25年ぶりに再開し「ビールでいいか?」と聞かれたときの返し
「バーボン」
望海さ〜〜ん、なんでそんなにカッコよく言えるんですか??バーボンを頼むときがあったら私も真似して言ってみようかな。
いつそんな日が来るのか…
②歌
望海さんといえば歌なのは勿論なのですが、どの曲も声量えげつない…。パワー。凄い。凄すぎる。
語彙力〜〜〜
DVDで凄さを感じたので実際に観劇された方はもっと肌で感じていらっしゃるんだろうなと思いました。
1幕ラストの「♪愛は枯れない」は薔薇と共にとても印象的だったのですが、1幕のヌードルスが刑務所から出てきてデボラと再開し2人の銀橋の歌「♪いい夢だけを」すぐ後の望海さんソロの歌「♪真夜中にひとり」がめちゃくちゃ好きでした。お気に入りです。
③ デボラと貸切レストランの場面で「冷えるのにお時間が」と言われたときの被せるように言い放ったイケメンすぎるひと言
「構わない、彼女の好きなものを」
どぅぇぇええい!
驚きすぎて日本語にならなかった
どうしたらこんなイケメンな男に育ったのですか。(相手がデボラだからですよね)
せろりもこんなイケメンな男に出逢いたい。ギャングだけど。
いや、望海さんに言われたいだけかもしれない。
マックス:彩風咲奈さん
先程も書きましたが、スーツが本当に良く似合う咲さん。
カッコいいのは勿論なのですが、ツッコミどころが多かったお役な印象でした。(特に2幕)
めちゃくちゃ真っ直ぐな人ですよね、マックス。
良い意味でも悪い意味でも。
せろりのツッコミポイントは3つ。
①ハバナ祭り
2幕冒頭の御三方(望海さん彩風さん朝美さん)が秒で着替えて出てきたハバナ祭りの場面、楽しかったです。
ヌードルスがエヴァ(彩みちるさん)と話してる後ろでキャロル、ナンパ男(諏訪さきさん)に絡まれてましたね。
助けに行きなよマックス、全然気付かんやん。
おいおいと思わずツッコミを入れたくなったところで助けに行ったマックス、カッコいいや〜ん?
②投資のセンスが無いマックス
・不動産の投資で失敗。
「ロッカーの金には手をつけない!!!」
と言ってますが、そら手をつけようにもつけられませんがな。
・マフィア相手にラスベガスに投資。
「マフィアは検挙され資金源バラした〜♪」と凪様が歌っておりました。
まだ懲りてなかったのか…。
③ベイリー長官誕生日パーティー
追い詰められたマックスの最期のシーンです。
ヌードルスと再会し、2人の出逢いの思い出の時計を渡したあとの咲さんの台詞。
「そしてこの銃を!!!」
…ちょっと待てーーい!
時計と同じノリで拳銃渡すな!!!
友情の証でも見捨てた訳でもないぞマックス!!
ヌードルス、マックスが選んだ結末はどうあれ、その判断は正解だったと思う。
キャロル:朝美絢さん
インフェルノのシーンはイントロと朝美さんの登場で毎場面、空気がガラッと変わった気がしました。
なんてったって1番最初、1幕の登場は衝撃でした…。
えええええ朝美さーーーーーん!!!
なんっってセクシーな…
これは私は見て良いのでしょうか。
ちゃんと見てください
キャロル…控えめに言って最高じゃん?
めちゃくちゃ金髪似合ってる。美しい…朝美さん好き…。
インフェルノでの歌の見せ場が計3回 合ってますか?
「♪インフェルノ」を歌い終わった瞬間、秒ではけて着替えて戻ってきたことにも驚きましたが、
「♪私が惚れた男」がめちゃくちゃ良かった
演技でも歌でも マックスへの愛がめちゃくちゃ伝わってくる。強そうに見えるけどとっても繊細なキャロル。
ビンタされても、そこそこ強く当たられてもマックスの側にいるんですよね?マックスといる時のキャロル可愛かった。
時が経ち、サナトリウムで再び登場した時のキャロル。あの頃のキャロルは何処へ…。記憶が無いだと!?!?
カツラもメイクもかなり変わり激変していましたが、ネイルも変わってましたよね…??
男役としてもとっても素敵な朝美さん。今回初めて女役をされているのを観ましたが本当に素晴らしく、 歌・存在感・演技もう色々と凄かった。
演技が本当に素晴らしいのはやはり月組さんにいた時代が根底にあるのでしょうか。
そしてなんとも言えない美しさ。
朝美さんには中性的な美があるように思いました。
またまた朝美さんの凄さを感じました。ありがとうございます。
ジミー:彩凪翔さん
本編が始まってからなかなか出てこないので、いつ出てくるかなとずっと待ってました。
出てきた時は
っしゃー!キター!(ガッツポーズ)
となりました。
ジミー、会話の中でさらっと凄い発言してますよね。1幕では、なんだか裏がありそうな労働組合の人という印象でしたが、最後まで観るとやっぱり!でした。
すごく頭の回転が早く、金の融資を持ちかけられてもさり気なく違う方向に話を持って行ってますよね。
ギャング相手でも堂々たる風格
凪様にしかできないジミー。いや、凪様だったからこそだったのかなと思いました。
誕生日パーティー後のジミーの生涯が気になります…。
ジミー、結局捕まるのかしら…
〜その他印象的だった登場人物のお話〜
・宝石屋の奥さん
一場面のみの登場人物でしたがインパクト大でした。
ヌードルスとのやりとりはなんだかクスッと笑ってしまいます。
せろりはこの時に杏野このみさんのことを覚えました。ありがとうございます。
…そして私は問いたい。
・バグジー
何故君はいつも刃物を持ってるんだ…。危ないじゃないか。
バクジーを演じていらっしゃった諏訪さん、バグジーとダニーと一つの作品で2度お亡くなりに。
しかもダニーに関しては出てきて秒でお亡くなりになってましたねぇ。
〜フィナーレ〜
本編が終わり、銀橋にて凪様と朝美さんが歌う「♪真夜中にひとり」
本編で望海さんがお歌いになっていた歌詞と少し違いますがやはり好きです。
緑のお衣装もキラキラで素敵でした。
ラストの凪様と朝美さんが背中合わせで
「もと〜 め〜 て〜♪」
と音に合わせた手の動きがめちゃくちゃ好きです。なんせ手が綺麗。
娘役さんと一緒に踊る望海さんの深い赤のキラキラのついたお衣装素敵でした〜。
そして望海さんと真彩ちゃんのデュエットダンスはヌードルスとデボラを思い起こさせるような情感たっぷりの素敵なダンスでした。
あっという間にパレード。
スターさんたちが1人ずつ降りてくる時はお役のお衣装とテーマ曲で降りてきた時のテンション爆上がりでした。
いつの間に!!お着替えしてたの!
望海さんは皇帝に、真彩ちゃんは皇后になったかのようなお衣装で本当に素敵でした。
フィナーレだけでも繰り返し観ていたいくらいずっと楽しかったです。
〜まとめ〜
なんとな〜く立ち位置" あの辺 "に誰が居そうという目安をつけながら見ていくと、探したいスターさんを見つけやすいことに気がつきました。せろりです。
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』見応え1000%盛りだくさんの作品でした。
1幕だけでも濃くてお腹いっぱいでした。(褒めてる)
曲のテンポがノリやすく、キャッチーで全体的に曲も歌詞も良かったなと思います。同じ曲をアレンジしながら色んな場面で流れるのでどんどん世界観に入っていけました。
歌が上手い望海さんと真彩ちゃんの歌を堪能でき、ハッピーエンドではないけれど重たすぎず、余韻たっぷり作品の世界観にどっぷり浸かれる作品でした。
また観ます。CDも欲しいです。買います。
『蒼穹の昴』に続き、一本物を観たのはこれで2作目。
一本物の良さはフィナーレが作品の物語の世界観を残しつつ、劇中曲が使われ、報われなかった気持ちやシーンが成仏されるところでしょうか。
ファントムも一本物なので是非観てみたいです!
それにしても女役を見事に演じていらっしゃった朝美さんに金一封をお渡ししたいです。
めちゃくちゃ良かった。イケコ(脚本・演出 小池修一郎先生)ありがとう。
今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました。
ではまた〜。