『海辺のストルーエンセ』観劇の思い出(上)
こんにちは、せろりです。
今回は昨日無事幕が降りました、雪組 朝美絢さん主演作品 ミュージカル・フォレルスケット『海辺のストルーエンセ』観劇の思い出をたっぷり語っていきたいと思います。
私せろりは元々KAAT神奈川芸術劇場のみの観劇予定だったのですが、ご縁がありましてKAATと梅田芸術劇場シアタードラマシティの両会場ともに観劇することが出来ました。
お譲りいただきました皆様、誠にありがとうございました。
配信もしっかり見ましたよ〜
無事、全日程が終了しましたのでずっと温めておりましたレポを大放出します!
観劇後に高揚したまま編集していますので朝美さんを中心に、ほぼ朝美さんのことを書いております。今回は長めなので上と下に分けました。
ではさっそく。
はい、れっつご〜。
〜いざ観劇〜
観劇1回目、所謂My初日という日まではネタバレ無しで観たかったのでTwitterで「ストルーエンセ」とトレンド入りしていても見ないように頑張っていました。耐えました〜。
お疲れ、自分。
いざ入場。パンフレットを購入し、お座席へ。
表紙で既に幸せなのにページを捲り、目に飛び込んできたのは眼鏡をかけたヨハン・ストルーエンセ(朝美絢さん)
ふぁっっっ!!!!と思わず声が漏れてしまいました。
うううう美しい!
まだご覧になっていない方は是非その美しさをその目で確認していただきたい。これで600円は安すぎる。破格のお値段です。
裏表紙も素晴らしいので、ぜひ見てみてください。
せろりは見納めの梅芸公演の時に保存用にと買い足しました。家宝にします。
こちらです、どうぞ💁♀️
KAAT神奈川芸術劇場/梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演プログラム『海辺のストルーエンセ』<雪組>: 公演プログラム - 宝塚クリエイティブアーツ公式ショッピングサイト|キャトルレーヴオンライン
開演5分前。幕が開くと目の前(ステージ)には海が広がり、波の音が。デンマークの海でしょうか。スッとこの作品の世界へと誘われました。
〜1幕〜
◎冒頭ストルーエンセ先生の助手時代
「タカラヅカニュースで壮海さんが言っていたのはこれか!」とせろりは思い出しました。
白衣を着たヨハン爆イケ。ありがとうございま〜す。
そして助手時代からアルトナでの貴族相手に金儲けの診療へ。「世界をも変える何者かに俺はなる」と野心溢れる助手の頃とは別人かの様になったヨハン。愛の錬金術師だと…??何があったのか気になるところです。
◎アルトナの病院
朝美さんのお姿が見えない状態で歌声が響き渡り、幕が開きご登場。ひゃー、歌声がすごい。なんとも不思議な気持ちにさせられました。
"愛の錬金術師ソング"凄いですね。
紳士・淑女等性別を問わず、皆をメロメロにさせながら曲中で貴族サマを小馬鹿にした感じの朝美さんの言い方、歌い方、表情、動き。朝美さんの魅力大爆発でした。
そんな"愛の錬金術師ソング"「ど〜んな病も憂い〜も〜♪」のメロディーラインが『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』で朝美さん演じるキャロルが歌う「♪インフェルノ」の「わ〜ったしたちは〜イ〜ンフェルノガールズ♪」に似たものを感じました。
私だけではないはず!!!
少し飛びまして劇場の場面後の海辺の場面のお話を。
◎迷子の(?)カロリーネを見つけるヨハン
階段に腰掛け、右脚を伸ばし波の音に耳を傾けるヨハン。
脚!!!
なんてカッコいいポージングなんだ…。至福のひとときです。
◎カロリーネが「どこか遠くへ〜♪」と歌う歌
この場面・曲の1番のポイントは舞台の奥でユリアーネ(愛すみれさん)が通り過ぎているところでしょうか。
下手からゆっくりと登場し、中心で一度立ち止まり「みんな誓った〜♪」の部分を一緒に歌い、また再び歩き出すという動き。
「こんな王妃になりたい、いい王妃になりたい」と思っていたのはユリアーネも同じだったのだと感じました。ヨハンが目で追っている点も重要なのではないでしょうか。
この歌でせろりは音彩ちゃんの歌の成長がとても感じられました。観るたびに上手になってる!と衝撃を受けました。
どんどん伸びやかに歌える様になっていて感動です。
こんなに上手くなってるとは…!今後のご活躍に期待が高まります。
◎枢密院の場面
せろりが忘れずに語っておきたい野次を飛ばすヨハンの発言です。
拷問と出版を禁じることについて" 待った "をかけたクリスチャン7世(縣千さん)。それに対し思想をよく理解しているのかとグルベア(叶ゆうりさん)らに問われ言い返す言葉に困っているときでした。
朝美「わからんちんはお前らだろ〜が!」
わからんちんんんん!?!?!
ヨハンどうした!可愛いね?お口が悪いのか、可愛いのか。
「外野が煩いな、つまみ出せ」とグルベア、指で摘んでいました。
◎夏至祭の舞踏会のダンスとお遊戯
義弟フレゼリク(風立にきさん)とグルベア先生の音楽のノリ方の癖!!
癖が強いんじゃあ〜(某お笑い芸人 ◯鳥 ◯ブさん)
わかってても思わず笑ってしまうおふたりさん。この光景に驚きが隠せないユリアーネと意外にも受け入れているベルンストッフ大臣(奏野はるとさん)
カロリーネもヨハンも登場し、全員でダンスしているときの一体感と迫力は見応えがありました。
遊戯でクリスチャンから逃げているところの動きが皆様面白く、目が足りない。
ヨハンとカロリーネが机の陰でリンゴとラ・フランスを食べるモグモグの動きがまるで小動物。2人とも可愛かったです。
◎1幕ラスト
ヨハンとカロリーネの2人がクリスチャンを見守りながらこれから国が変わっていくのだと希望に満ち溢れ「なんだか楽しい」と話すまま、お互いが吸い寄せられるようなキス。
あぁ〜!!
禁断の〜ってやつですね。あれほど理性と化学だと"愛の錬金術師ソング"等で言っていたのに完全に理性を欠いたヨハン。
キスへの流れとキスをした後の表情・気持ちが音楽によって揺れ動く感情の様子がとてもよく見えました。
余韻が残り、2幕はどうなるのかと気になる素晴らしい1幕の終わり方でした。
〜2幕〜
かなり急展開していく2幕。
◎幕開けすぐテニスの場面
観劇するたび毎回違う筋トレ・ストレッチをされる朝美さん。そしてそれを真似る縣さん達。楽しそうでした。
朝美さんって普段そういう筋トレ・ストレッチされているんだ〜と勉強になりました。
私もやろっかな(三日坊主の民)
ヨハンは2幕から赤に金箔のついた豪華な服になりました。素敵ですよね。最初と比べるとお衣装がかなり派手になり、ヨハンの気持ちや行動がかなり暴走しているのがよくわかります。
カロリーネもヨハン同様、髪がモリモリになっちゃって…。お衣装も豪華になっています。
完璧に恋に落ちてますね。
曾祖母ゾフィア・ドロテアの様にはならんって言ってなかったっけ?
一方でクリスチャンはトゲトゲしてた髪型が穏やかになり、カロリーネや周りの人達に対しての接し方も穏やかに。彼なりに変わろうと頑張っていらっしゃいます。国を良くしていきたいという気持ちも感じられます。
暴走が止まらないヨハン。
◎執務室の場面
眼鏡をかけたヨハン、いや、朝美さんが登場。
暗転していつの間に…!パンフレットとは違う赤のお衣装でのお眼鏡が観れるとは!!!
かっこよすぎて話が入ってこない…とにかくかっこいい。
かっこいいしか言葉が出てこない。本当にかっこよかった。ありがとうございます。大好き。
◎劇場の場面
2幕の中で楽しくも一瞬たりとも見逃せないとてもとても大事な場面です。
ヨハンの部屋で2人が逢っていたところを見たりとヨハンとカロリーネとの関係に気づいているクリスチャン。しかしその関係性から目を背けている様子に我慢ならないブラント(諏訪さきさん)は劇団の座長ヘンリック(一禾あおさん)に次回の演目について依頼します。
劇場で観劇するヨハンとクリスチャンの真後ろに立っていた時の諏訪さんの表情が凄かった。
ここの諏訪さんの演技はピカイチでした。
一生忘れない。
本当に素晴らしかったです。
配信では素晴らしく見切れていたので本当に残念だったので観劇のときには思い残しがないよう双眼鏡でずっと観ていました。
そして「もうこれ以上私たちは一緒にいてはいけない」とヨハンの目から一瞬にして光が失われるお姿。
崩れ落ち、ボタボタと涙が舞台の床に落ちるのが遠くからでもはっきり見えました。蹲り、ポツリポツリと独り言を言うようにでもはっきりと聞き取れる歌にも朝美さんのお芝居にも惹き込まれました。心が苦しくて仕方ありませんでした。
この場面は公演を重ねてより深みが増しているように感じられました。最高です。
◎ラスト
『海辺のストルーエンセ』とだけあって、ヨハンの最期はやはり海辺でした。
追い詰められたヨハンは死ぬ覚悟が出来ているのに対し、まだ決意が固まらないクリスチャン。そんなクリスチャンにヨハンは煽ります。
朝美「何度も言わせんな」
このひと言。表現が難しいのですが、あの演技に何度観ても苦しくなる。
「何も愛してはなかった!!」と叫んでいましたが、めちゃくちゃ強がりですよね。大好きって言っているようなもんですよね〜。カロリーネも「もうそれ以上嘘はおやめなさい」言うてました。そして出会いの時にお預けにしていたクリスチャンとの決闘。
ヨハンが刺されてお亡くなりになるまでの息遣いがもう……!
言葉にならない
兵士2人(壮海さんともう1人はどなたでしょうか?)によって引きずられて舞台からはけていくときの首の角度。お顔が綺麗に見える。
朝美さんめちゃくちゃ計算し尽くされてるぅう!
引きずられると言いつつも双方がぎゅっと握っていないと上手いこといかないと思うのですが、移動の準備の際にゆっくりと朝美さんの手を兵士の袖の中に入るところが超ポイントです。双眼鏡でガン見です。
ここまで1幕・2幕と感想をだいぶ端折って語ってきましたがまだまだ語り尽くせない。
語れるお友達ほすぃ〜。
とにかく凄かった朝美さんの目のお芝居。
素晴らしかったです。
全体的に皆様が台詞じゃない細かいお芝居等が本当に多く、目がいくつあっても足りませんでした。
また、ハプニングが起こったときも臨機応変にお芝居に取り込んでいたのが素晴らしかったです。
フィナーレと作品についてまとめの感想レポは次回。
まだまだ熱く語っていきたいと思います。
今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました。
ではまた〜。